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萬駄屋 #3:無用の用を知る

萬駄屋 #3:無用の用を知る

2021年04月30日

「萬駄屋」という名前。「よろずだや」と入力しても、「まんだや」と入力しても、うまく変換しない、私たちの造語だ。

スパイスアップ編集部の移動販売は「自らがメディアとなる」ための手段であり、そこには「話す」という“機能”を伴う。しかし話す内容が有用である必要はない。むしろ、つまらないことでいい。どうでもいい会話こそが大事で、その積み重ねをしていきたいと思っていた。

無用の用:一見役に立たなさそうなことが、実際は大きな役割を果たしている

中国の思想家、莊子が説いた言葉だそうだ。

「人皆知有用之用 而莫知無用之用也 」

(人は皆、有用の用を知りて、無用の用を知るなきなり)

わざわざ駅から遠いところへ出向いていって、どうでもいい会話を二言三言。そこから課題が見えてくると思った。

「不要不急の外出を避けて~」と叫ばれる今こそ、不要不急の価値をみいだしたい。

話す、だべる。しかも、だべるは「駄弁る」と書く。

駄菓子、駄洒落、駄菓子、駄賃、無駄、駄々。

「駄」は接頭語としてつまらないことを意味することが多いが、由来は「荷馬」、太い馬は丈夫だからだそうだ。なんとなく移動販売に結びつく。しかも、この辺り一帯はかつて牧場だったとも聞く。

「駄」を店名に入れたいと思った。

店主とアイデア出しをし、最終的に「萬駄屋」に。もちろんロゴも前掛けも「駄」推しで。

カシワギ