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萬駄屋 #1:移動販売という選択

萬駄屋 #1:移動販売という選択

2021年03月09日

2015年3月から季刊で出してきた フリーペーパー スパイスアップ。地元の方々にご協力いただきながら、青葉区周辺で180カ所以上のお店や施設に配布してきた。

それが2020年秋号を最後に発行が止まっている。いや、私が止めてしまっていた。

この半年、6年前の創刊当時とは良くも悪くも環境が様々に変わる中で、これからのスパイスアップの存在意義についてメンバーとも話し合った。スパイスアップが取り上げてきたニッチな内容に他のメディアも注目してくれるようになった一方で、地域課題はますます複雑化し、さらにコロナの感染拡大やITの急速な進展、人々の価値観の多様化など、どんどん先行きが見えなくなる中で、スパイスアップの活動をどうしていくか。

その答えが、自らがメディアとなり、まちのあちこち、特に駅から遠い所へ出向き、横串で地域の情報や商品やサービスを回していこう、小さいながらも雇用をつくり、ものづくりも応援していこう、というものだった。

現状:駅周りには商品・サービスがたくさんあるけれど、駅まで行けない……。

萬駄屋: ①駅から遠い住宅地へ出向き、商品・サービス、ほっとする場を「横串」で提供。駄弁(だべ)りの中から一人ひとりの困りごとを取り出し、必要な支援やサービスにつなぎます。 ②物販を通して、地域に眠っている小さな雇用を動かします。 ③萬駄屋の企画・運営を通して、プロボノの地域デビューのきっかけをつくります。

広告モデルのフリーパーパーから、飲食店の移動販売へ。業種はまるっきり違うけれども、地元を楽しむキッカケをつくる、という点では同じだ。

実はかねてから、駅から遠い地域の課題にいろいろ触れ、隠居したら移動販売で地元をぐるぐるするのもいいな、と思っていた。それが、かなり早まった。しかも、スパイスアップ編集部の活動の基盤になるかたちで。

当時、移動販売のことを話してピンときてくれる人はわずかだった。だからこそ「これはいける」と思った。みんながピンとくるサービスは、おそらくもうすでにあるもの。10人のうち1人くらいが面白いと思ってくれればいいと思っていた。

フリーペーパーから移動販売へのトランスフォーメーションは、その程度の周囲からの支持でスタートした。

カシワギ